2014年05月12日

upliftingに懸ける夢

どうも全体的に停滞気味でよろしくないです。
まぁそういう時もあるさということなのですが。
パンチョスですこんばんは。


さて、最新のトランス曲を色々と聞いて
インスピレーションバリバリで曲をかけるかとおもいきや、
全然書けない今日このごろ。

これまでは思いついたもので書ければよいというスタンスで、
それでも筆が遅かったのですが、
「こうあるべき」「このクオリティがほしい」的な要素が絡んできて
余計に書けなくなっているのかなと思ったりしております。


ただ、前にも書いたとおり、
「uplifting」を書く技術を習得して、
upliftingをJpopに落とし込んだようなものを書きたいという
夢というか野望みたいなのは出てきました。

今の多くのJpopは
「Aメロ」「Bメロ」「サビ」
「Aメロ」「Bメロ」「サビ」
「サビ」「大サビ」
みたいな構造がある程度決まっているんですよね。
だからこそ大体どの曲でもヲタ芸が打てるわけですし、
日本においてこの構造以外でJpopを作るのは
結構冒険だったりするわけです。


一方、Uplifting Tranceにも様式美的な構図があります。
「Build up」→「Break」→「Climax」→「Build down」です。
「Break」で一旦クラシック音楽のような
ゆったりとした流れに持ち込み、そこから徐々に盛り上がって、
「Climax」のところで、
それまで溜め込んだものを開放して
美しいメロディ、壮大なシンセサイザーの音、アップテンポなリズムを
体中に浴びながら、
まさに恍惚(=trance)して踊るのです。


Jpopの構造と違う音楽を書くのはチャレンジではあるのですが、
盛り上がるポイントは非常にわかりやすいですし、
難しいダンススキルが要求されるわけでもないですし、
メロディを味わうだけでも十分気持ちいいですし、
Cyber Tranceがブームになったことからしても
日本人の琴線に触れることができるダンスミュージックだと思っています。
(現在のUplifting Tranceは、
サイバートランスから更に音が壮大に、洗練されています)


このUplifting Tranceの構造、
恍惚としながら踊れる要素をうまく活かしながら
歌モノJpopとして落としこんでいきたいというのが
今の私のミュージシャンとしての夢です。


とはいえ、これはまだまだ実験・研究を繰り返したりしながらでないと
なかなか簡単に書けるものではないので、
これまでのノウハウで書ける曲、
Uplifting以外の曲も平行して書いていこうと思っております。


posted by project-P at 01:29| Comment(0) | 作曲・作詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月14日

真夜中の作詞談義(明るい歌。)

こののど痛はきっと細菌性かマイコプラズマかその辺だわ。
月曜には病院行こう。。。
体調自体はめちゃくちゃ悪いというわけでもない(チョイ悪)
パンチョスですこんばんは。


自分の曲作りが進んでいるような進んでいないようなという状況で、
他の人の曲の評論をやっている場合ではないのですが、
最近、仲良くさせてもらってる音楽ユニットの
あんどりいらんど。の「明るい歌。」というのが、
大変よくできていると僕自身素直に感心していまして、
どこがよくできているのか、
自分なりに評論してみようと思います。上から目線で(笑)


以下の評論、実は自分なりに分析した結果の感動を伝えるべく
あんどり。のファンである会社の上司に
深夜、こともあろうに携帯電話に送るという、
果てしなく迷惑なことをしてしまったのですが、
その加筆修正版です。

https://soundcloud.com/islandhouse/n0tkkhhrmilt



メロディもさることながら、
歌詞がすごくいいと思っているのです。

「ように」「ように」とリフレインさせて盛り上げていく作り方も
よくできてるなーと思っているのですが
(ライブでは山本君が「ように」と書いたカンペを振り回して
お客さんと大合唱している)、
中でも僕が特に気に入っているのが、

「甘いアイスがおいしい(ように)」

です。

前に作詞兼ボーカルのannちゃんと作詞談義をしたことがあって、
僕は、自分のことを書かない、ぼやかしたり、たとえ話にしたり、
置き換えたり、色々して歌詞を作っていて、
annちゃんは自分の思ったこと考えたことをそのまま歌詞にするということで
全然アプローチが違うねぇという話をしていたのですが、
このフレーズなんかは、
パーソナリティを見事に歌詞に昇華しきっているんじゃないかなぁ
と思うわけです。


僕は歌詞(創作活動全般にいえることだと思うのですが)で
大事な要素は大きくいうと二つあると考えていて、

1つは共感。
もうひとつはオリジナリティ。

共感に欠けると
価値観の押し付けになったり、ただの独り言になったりしてしまうし、
オリジナリティに欠けると薄っぺらい言葉になってしまう。


「甘いアイスがおいしいように」という言葉は
その辺のバランスが見事で、
甘いアイスがおいしいことが幸せなんだ!っていう
自分らしい、リアルで等身大の(って言っている意味ほとんど同じだけど)
幸せを表現していて、
一方で幸せの価値観を押し付けている感じがまったくしない。
おそらく、「甘いアイスがおいしい」こと自体は疑いようのない話だし、
「ように」だから、「そういう幸せの感じ方もあるよね」という
共感ができるんだろうなと思っています。

共感してもらえそうな言葉に擦り寄るのではなく、
聞き手を作者の世界に引きこんでいくような
パワーを持ったフレーズだなと思っています。
僕は(アプローチが逆というのもあって)
そういう言葉がなかなか書けないので、
素直に感心しています。


1番のBメロからサビに解決していく流れもいいですよね。
「明るい歌」なんだけど、
決して明るいこと一辺倒ではなくて、
「いやなこと」との対比があるからこそ、
サビがいっそう明るくなっている。
そしてこの歌の説得力みたいなのをぐっと高めている。

で、Bメロとサビとは
「流した涙が虹を架け空に広がれ」で、
まるでマイナースケールをメジャースケールに転調させるように
一気にブリッジさせている。
それにしてもスケール感があって美しい表現だと思う。


で、こうやって出来上がったものを分析して、
分析結果をテクニックとしてストックすることと、
それをオリジナルで作るというのはまったく別問題で、
たぶんこれはセンスなんじゃないかと思う
(影でものすごい努力をしているかもしれないので
そこはなんともいえないけど)。


僕自身、あんどり。は山本君の音楽とキャラクターから入ったのですが、
この歌詞とかをみると、
annちゃんの作詞のセンスもそれに負けないすばらしいものを持っていると
思ったしだいなのであります。
というか、お世辞じゃなくて、
一流の作詞家のセンスと構成力があるんじゃないかと思う。
まぁそのあたりは目の肥えた方々にもご意見を伺ってみようと思う。


そうはいっても僕も負けてはいられないので(笑)
また自分なりのアプローチで曲を書いていこうと思います。
posted by project-P at 03:21| Comment(0) | 作曲・作詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月26日

コード進行で斬る!恋をするたびに傷つきやすく

高インシュリンダイエット中の
パンチョスですこんばんは。


この週末は、予想以上にアレンジの作業がはかどり、
次のt.k.nightで披露予定のUpliftingなトランス曲で
ひとりノリノリになっていました。
家のスピーカーとヘッドフォンなら十分テンションが上がるんだけど、
会場のスピーカーでちゃんとノれるかがポイントですな。


さて、そんなこんなで作業がはかどったので、
深夜から余裕をかまして久々のコード進行講座です。
(書き始めているのが1時半)


これまでglobeの曲ばかりでしたが、
趣向を変えてプロデュース作品。
しかも、結構マニアックな部類の曲です。





ナースエンジェルりりかSOSのオープニングテーマです。

なぜこの曲を選んだのかというと、
この曲に小室プロデュース作品のテンプレートみたいなものを
見て取ることができるからです。
それでも、やはり独特の切なさあふれるメロディを作るのは
メロディメーカーとしての卓越したセンスだと思います。
テンプレまんまなんだけど、
心をがっちりつかむ大好きな曲です。
ということで、この曲の解説をしつつ、
小室プロデュース作品のテンプレを解体してみましょう。


※コードはメジャースケールで解説しています。

<Intro> Key=F

Dm(6m) B♭(4) | C(5) F(1)     | *3

Dm(6m) B♭(4) | Asus4(3sus4) A(3) |


イントロ。ザ・小室進行です。
C majorスケールでいうところの、Am F G C。
これで数千万枚のセールスを作ったといっても過言ではありません。
そして切なさを出す常套手段の3度メジャー。
それを普通のシンセブラスの音色で
普通にクローズのブロックコードで演奏するだけの
ものすごくベッタベタなイントロです。


<サビ>
Dm(6m)B♭△7(4△7)| C(5)F(1)  |
誰かが 街の    |どこかで  ひとり  |

Dm(6m)B♭△7(4△7)| C(5)F(1)|
           |泣いてる |

Dm(6m) B♭△7(4△7) | C(5) F(1) |
誰から  街の  |どこかで    夜が  |

Dm(6m) B♭△7(4△7) | Asus4(3sus4) A(3) |
              |つらい       恋を |

B♭△7(4△7)| C(5)|
するたびに | 傷つきやす |

D(6) | Dsus4(6)D(6)    |
く   |             |


「誰かが 〜 つらい」は、イントロと同じコード進行です。
まんま小室進行に切なさを出す3度メジャー。
最後は、4→5ときて、6度メジャー。
6度マイナーが本来のシメのコード(トニック)ですが、
6度メジャーにすることで、一種の浮揚感というか、
いい意味での裏切られた感を出すことができるのです。
それをシメで持ってくるところがミソです。
J-popではちょくちょく使われるフェイク終止形ですね。


なぜ4度がメジャーセブンスなのかということですが、
誤解を恐れずに平たく言うと、

「4度はメジャーセブンスにするとカッコイイから」

です(笑)
それくらい世の中に4度メジャーセブンスの曲があふれていると
個人的には思っています。


で、フェイク終止形としてD majorで終わっていますが、
そのままD majorスケールにさも当然のごとく転調しています。


<Aメロ> D major
Bm(6m) F♯m(3m) | Bm(6m) Em(2m) |
大事   に       | 守りす  ぎて      |

A(5) G(4)  | G△7(4△7) A(5)     |
なくすも のも      | あるの ね        |

メロ部分はできるだけマイナーコードにするのが
J-popの鉄則という説もあります。
G6(4度シックス)も、
実際はEmとほぼ同じ役割と見てよいでしょう。
あと、5度で終わらせて次のブロックへのブリッジを果たしているのが
AメロBメロのコードの特徴です。


<Bメロ> D major
Em(2m)       | Bm(6m)       |
いとしさは        | 切なさに         |

Asus4(5)       | A(5)         |
かたちを変えて      | リグレット        |

Em(2m)       | Bm(6m)       |
出会わなきゃ       | よかったと        |

Asus4(5)       | Asus4(5)        |
ifの嵐          |              |

A(5)         | A(5)          |
             |              |

2度→6度というのが、ちょっと珍しい動きかもしれません。
まぁ2度が4度の代理をしているという感じですかね。
あくまでもマイナーコードを選択している、という印象。
そして最後、サビへのブリッジですが、
5度で引っ張る引っ張る!!
もう、いやおうなしにサビへの緊張感というか、期待感が高まります。
ギターのあおりのフレーズも非常に効果的に使われています。

そしてサビに行くわけですが、
再びF majorに戻っています。
そして、Bメロ最後コードと、サビ頭のコードをみると、
A→Dmとなっており、F majorスケールでみると、
まさに3度メジャー→6度マイナーという、
切ないコード進行の代名詞の動きをしているわけですね。
よくできていること。


曲全体の構成としてみると、
サビ終わりのA(6度メジャー)と
Bメロ終わりのA(5度)が、
それぞれの転調のブリッジとして重要な機能を果たしているというわけです。


このあたりの転調のやりかたも定番といえば定番なのですが、
サビにピークを持ってくる方法を巧みに使るというか、
やはり計算された曲だと思います。
さすがプロデュース作品。
そしてこのあたりが
「小室プロデュースのテンプレ曲」と私が思ってやまない理由でしょうか。

(1)ブロック内は小室進行を中心とした
基本的なダイアトニックプラスアルファ(3度メジャーとか6度メジャーとか)
(2)サビにピークを持ってくるコード選び

あ、あとそれから、最後のサビで半音上がるところ。

そして、私も含めて、
いわゆる「小室フォロワー」が曲を書くとき、
無意識のうちにこういうコード進行となっています。
しかも、ダイアトニックという超基本的なコード進行がベースだから
「僕にでも作れそう」という敷居の低さが
より小室フォロワーを増殖させたと勝手に予想。

ただし、(2)はちょっと難しいところで、
これができれば一気にメリハリのある曲が作れるはずです。


あとそれから、アレンジについてですが、
「小室哲哉=シンセサイザー」という方程式が成立しそうですが、
この曲は、はっきり言って、ギターのアレンジがポイントです。
小室プロデュース期の曲のアレンジは、
実はギターが果たしていた役割がすごく高かったんじゃないかと
最近思っているところです。
そしてそれが、当時の音にあこがれる小室フォロワーが
なかなか小室フォロワーになりきれない理由のひとつなんじゃないかなぁと
思っているところです。


小室プロデュース論は
書き出したらとまらなくなりそうなので、
とりあえずこの辺で。



あと、歌詞もいいですね。
子供向けアニメとは思えない
暗くて孤独な歌詞がたまらないです。
アニメも子供向けとは思えない
衝撃的なストーリーだったようで。
機会があれば見てみたいです。
posted by project-P at 00:34| Comment(0) | 作曲・作詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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